猫っ毛・サバイバー
かつてこんな日記を書いたことがある。
自分には「良き理美容店を探す能力」が欠如しているようで
必ずはじめて入った店では何かが起こる。
今まで行った床屋で起こったへんなことベスト5
5位:店主との会話を盛り上げようと、何故か「趣味はサーフィンです」と言ってしまい、店主が次々と専門用語やサーフィンの薀蓄を語りだし、話を合わせるのに「ふぇー」と変な相槌を打つしかなかったこと。
4位:料金を安くしようと、学生のふりををして入ったところ、「〇〇君知ってる?」と常連に、その学校の生徒がいて、話をあわせるのに苦労し、最終的には自分は退学になったというストーリーを作り上げたこと。
3位:床屋夫婦が散髪中に夫婦喧嘩を始めた。奥さんが顔剃りの最中で剃刀を持っていたので非常に怖かったこと。
2位:店に入ったときは若い人が対応してくれたが、カットするときに80歳くらいのおばあちゃんに変わり、震える手でカットされた。その後「あんた、若いから、スプレーで固めてやろう」といわれ、思い切りおじさんの匂いのするヘアスプレーをかけられ、ビシーッとした七三にされ、さらに顔そり中に、おばあさん自らのミスで顔を切られたにもかかわらず、「あれ?あんた顔、怪我してるで」と言われたこと。
1位:2位とは別の店でもおばあちゃんに当たってしまい、やな予感がしていたが、カットの途中で、外に移動販売の魚屋がやってきて、「ちょっと待ってて」とおばあちゃんは魚屋に買い物に出かけ、そのまま15分放置されたこと。その後戻ってきて「烏賊買ってきた。じいさんのつまみ」と嬉しそうに報告し、手を洗わずにカットの続きをされたこと。しかもその後「そういえば、うちのじいさんは烏賊が好きじゃなかったわ。歯が弱い」と、今回の買い物がムダに終わったことを示唆されたこと。
まあ、こんなとこである。
結局、こんな店ではろくな髪形にならない、細川たかし、ゴルゴ13みたいな髪型で、店を出たらしばらく人に会えなくなることもしばしば。まあ、若い時から猫っ毛のコシ無しの髪質だから、カットも難しいみたいだけど・・・
こんな経験ばかりで、しかも髪の毛はくせ毛の猫っ毛、このところは薄毛の恐怖におののいているってこともあって、
「自分の猫っ毛をどうにかしてくれて、良い感じにしてくれるカリスマ理美容師」を求め歩いている。
タイトルの猫っ毛サバイバーはそんな意味だ。
ホントは「薄毛サバイバー」でも良いかもしれないけど
あまりにも自虐的だし、自分の可能性を否定しているみたいだし
「おれ、ネコ派だし」ってことで・・・まあそんなイメージだ。
先日、台風の湿気と季節の変わり目とか、理由はわからないけど
髪の毛がクルンクルンのベッタベタのもんじゃもじゃのつんつるてんになって
「ネコ大はしゃぎ」って状態になった。
もう、こんな状態になると
「何とかしてもらわないと・・」とプロに髪を切ってもらいたくなるが・・・
心理状態が悪いので、この前まで行ってた散髪屋さんが良くないのかもしれない・・・と
なってしまう。
家人を見ると、僕よりももっとクルンクルンになっているので
相談をためらってしまう・・・
そして、ホームページ検索をして、新規理美容店の開拓に出掛けるのである。
今日も、僕の根っこっ毛を
「おー・・今まで苦しかったねえ・・・私に任せたら大丈夫だからね・・」
って言ってくれる店を求めて、いざ新規店舗へ!